さいたま市浦和区仲町にある「玉蔵院(ぎょくぞういん)」は、平安時代初期に空海により創建されたと伝えられる真言宗豊山派のお寺です。
樹齢100年以上のしだれ桜で有名な玉蔵院をご紹介いたします。
宝珠山玉蔵院延命寺
ご本尊 | 大日如来座像 |
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宗派 | 真言宗豊山派 |
創建 | 平安時代初期 |
所在地 | さいたま市浦和区仲町2-13−22 |
※御朱印は書き置きのみです。
平安初期に弘法大師により創建されたと伝えられています。境内の地蔵堂には、本尊とは別に平安時代末期の作となる地蔵菩薩立像(埼玉県指定有形文化財)が安置されており、地蔵信仰の寺として長い歴史を持っています。
中世戦国時代に京都醍醐寺三宝院の直末寺となり、天正年19年(1591)には、徳川家康から寺領十石を寄進されています。江戸時代になると真言宗豊山派に属し、奈良長谷寺から住職が派遣されるほどの格式を有しました。
元禄12年(1699)の災厄で、一度伽藍を焼失しましたが、本堂は元禄14年に再建され、以後、徐々に復興されています。本尊の大日如来座像は、宝永7年(1710)の作です。
樹齢100年以上のしだれ桜
こちらが玉蔵院のシンボルとも言える、樹齢100年以上のみごとなしだれ桜。浦和でも有数の桜の名所で開花時期には多くの参拝者で賑わいます。
しだれ桜開花時期
開花時期ですが、東京だと例年3月下旬から4月上旬で2018年の開花日は3月20日、満開は3月27日でした。
しだれ桜の前は梅が綺麗
しだれ桜が咲く前の2月下旬から3月上旬のあいだは、紅梅と白梅がとても綺麗ですよ。
文化財
玉蔵院には埼玉県指定の文化財3つと、さいたま市指定の文化財5つが登録されています。
埼玉県指定有形文化財
- 木造地蔵菩薩立像 1軀
- 絹本着色両界曼荼羅 2幅
- 玉蔵院文書 328通
さいたま市指定有形文化財
- 玉蔵院地蔵堂
- 玉蔵院山門
- 酒井忠世書状 1幅
- 玉蔵院寺領寄進状及び朱印状 12通
- 守護侍不入石杭 1基
山門
こちらがさいたま市指定有形文化財のひとつ、玉蔵院山門です。江戸時代中頃の享和3年(1803年)から文化6年(1809年)のあいだに建立されたそうです。
地蔵堂
こちらもさいたま市の有形文化財に登録されている、1780年に建立された玉蔵院地蔵堂。
1780年といえば、チェス世界チャンピオンのアレクサンドル・デシャペルが生まれた年ですね(誰やねん)。
鐘楼門
文化財に登録はされていませんが、鐘楼門もとても立派です。
写真で見る玉蔵院
玉蔵院の前の玉蔵院通りは石畳の雰囲気がいい感じ。左右に美味しい飲食店が軒を連ねます。
以上、浦和区仲町にあるしだれ桜が有名お寺 玉蔵院ををご紹介いたしました。
浦和というコンクリートジャングルでの生活に疲れたら、こちらに癒されに来てはいかがでしょう。