観光地ではない浦和ですが、全く観光する場所がないわけではありません。さいたま市緑区にある「浦和くらしの博物館民家園」もその一つ。
浦和に住んでいない人がわざわざ来るほどではないけど、浦和に住んでいるなら1回は行ってもいいかもしれない、のんびりするのが好きな人にはたまらない場所です。
世界有数の大都市浦和にもこんな場所があるんだと思わせてくれる、浦和くらしの博物館民家園を紹介いたします。
浦和くらしの博物館民家園とは
浦和くらしの博物館民家園は東浦和駅から徒歩25分の距離にあり、国道463号沿い、クリーンセンター大崎の斜め向かい側にあります。
さいたま市公式サイトにはこう記述がります。
浦和くらしの博物館民家園は、市内最古の民家といわれる「旧蓮見家住宅」など市内の伝統的な建造物を7棟移築復元し、主に、生産・生活用具を中心とした民俗資料の収集・保存をはかり、展示・活用を進める野外博物館です。学校の体験学習等では、園内の民家を活用して昔のくらしの知恵・工夫を知り、未来のくらしを考える学習を行い、更に見沼に関する学習も実施しています。
小学校の社会科見学で来たような、来てないような…。
伝統的な建造物が見られる浦和くらしの博物館民家園
移築復元された建造物は下記のとおり。
- 旧高野家住宅
- 旧綿貫家住宅
- 旧野口家住宅
- 旧武笠家表門
- 旧蓮見家住宅
- 旧中島家穀櫃
- 旧丸山稲荷社本殿
- 旧浦和市農業協同組合三室支所倉庫(国登録有形文化財建造物)
たくさんあります。
そして、なんとこちらの施設無料です。駐車場もありもちろん無料。太っ腹だぜさいたま市。
それでは写真とともにご紹介します。
旧高野家住宅
高野家は中山道沿い現在の浦和区岸町7丁目にあった煎餅を製造販売していた商家です。はっきりとした建築年代は不明ですが、江戸時代末期の安政年間に作られたと考えられているそう。
こちらの旧高野家住宅ですが、こちらの記事で紹介した寅薬師堂を管理している高野さんかもしれない。
旧綿貫家住宅
綿貫家は現在の浦和区常盤2丁目にあった肥料や砂糖、米穀などを扱っていたお店。
建築年代は明治初期なので、旧高野家住宅に比べると新しい建物ですね。
旧野口家住宅
野口家は現在の南区大谷口にあった安楽寺という寺の住職をつとめていた家。明治元年に廃寺になり、この建物は野口家の母屋として移築され使用されていたそうです。
建築年代は江戸時代末期。
ここの縁側で昼からビールを飲みたい。
旧武笠家表門
こちらは三室で代々農業を営んできた武笠家の表門。旧浦和市が寄贈を受け、平成6年度に移築復原をしたもの。建築年代は江戸時代後期。
中はこんな感じ。当時使われていた物が残されています。
旧蓮見家住宅
蓮見家は現在の緑区井沼方にあった江戸時代中期に作られた住宅。さいたま市域に残されている民家で、最も古いものと考えられているそう。
しかしどれも綺麗な状態で残されていますね。
かつて使われていた臼と杵。持ってみると半端じゃなく重くて、クールポコが使っている物はニセモノなんだというのが分かります。
旧中島家穀櫃
こちらは三室にある中島家にあった穀類を保存する倉庫みたいな物。小さいです。建築年代は江戸時代後期。
ご覧のとおり、写真の撮り忘れでございます。
旧丸山稲荷社本殿
桜区西堀8丁目にある氷川神社から平成17年に移築されたもの。この氷川神社の末社だったそうです。
隣には竹林があって、とても綺麗で癒されます。
旧浦和市農業協同組合三室支所倉庫(国登録有形文化財建造物)
こちらは現在の緑区三室にあった、政府指定の米穀倉庫として使用されていた倉庫です。国の登録有形文化財に指定されています。
大正8年に建築され、元は栃木県小山市でにあったもの。約100年前にこんなにも立派な建物があったのかと関心します。
中は展示室になっていますよ。
のんびりと散歩をしながら、浦和の歴史に触れるのもいい休日です。
※浦和くらしの博物館民家園にある各建物の詳細はさいたま市のWebサイトをご覧ください。
浦和くらしの博物館民家園
開園時間 | 9時〜16時半 |
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休館日 | 月曜日(休日を除く)、休日の翌日、年末年始(12月28日から1月4日) |
入館料 | 無料 |
駐車場 | 有り(無料) |
住所 | さいたま市緑区下山口新田1179-1 |
公式サイト | 浦和くらしの博物館民家園 |