【浦和散歩】第2回うらわを歩こう「前地・岸町界隈を歩く」

神明社 浦和を歩こう

浦和で散歩するルートを探している方におすすめ。

浦和区文化の小径づくり推進委員会が発行している「うらわを歩こう。浦和区文化の小径マップ」という冊子に掲載された散歩ルートを巡る旅の第2回目です。

今回は「前地・岸町界隈を歩く」です。

第1回 うらわを歩こう「中山道浦和宿を歩く」

浦和区文化の小径マップとは

浦和区文化の小径マップ

このマップは、浦和区文化の小径づくり推進委員会がこれまで作成してきた7コースの「浦和区文化の小径マップ」合冊版です。各マップには、浦和区をより知っっていただけるよう、古くからある地域の文化財や浦和を特徴づけるお店などを掲載しています。これらのマップを片手に季節に合わせ、楽しく健康的に散策していただければ幸いです。
出典:浦和区文化の小径マップ

※以下の出典元はすべて浦和区文化の小径づくり推進委員会が編集・発行している、「浦和区文化の小径マップ」からです。

【浦和散歩】第2回うらわを歩こう「前地・岸町界隈を歩く」

前地・岸町界隈を歩く

JR浦和駅を起点に、懐かしい商店街を通り、起伏の多い住宅街から岸町界隈を散策します。大宮台地の南端の景観と中山道の商家に、古の浦和の残照を探訪してみませんか。常盤、高砂という新しい地名誕生前のくらしと、環境を発見するコースです。

それでは歩いてみましょう! 今回は前地・岸町界隈を歩く約4.6kmの行程です。

毎度ありがとう お店拝見 前地通り商店街

前地通り商店街

小径に沿って、昔懐かしい店先風景を訪ねましょう。ブリキの道具がゆれ、氷塊を切る音が聞こえます。和菓子、お惣菜、こだわりの食品を並べる店もあります。通りの中ほどには稲荷社があり、玉垣には賑わいを重ねた頃の商店街名が刻まれています。通りの後半にある元文3年(1738)銘の庚申塔は、邪鬼を踏みつける憤怒の青面金剛像。悪事を見ない、聞かない、言わない三猿像。月と日、鶏といった魔性を調伏する図像も彫られています。

前地通り商店街は昔からある商店街です。スーパー、和菓子屋、肉屋など商店街によくある光景を見ることができます。

稲荷社

稲荷社

庚申塔

庚申塔

色々なお店が建ち並ぶ通りの先に、稲荷社や庚申塔がありました。ここら辺も昔から通っていましたが、ちゃんと見たのは初めてです。庚申塔には青面金剛像が彫られていました。これは知らなかったです。

邪鬼を踏みつけてくれるそうなので、踏みつけてもらいましょう。ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`Д゚)・;’

そして、ここは商店街ですが居酒屋やおしゃれな飲み屋さんもあるので夜も楽しめちゃう。

車窓から見える公孫樹(いちょう)も見事 長久山 円蔵寺

長久山 円蔵寺

明治19年(1886)に千葉県から移転した日蓮宗の寺。日蓮上人が、身延山久遠寺で書いたとされる書簡の、第三紙にあたる断簡は指定文化財。秋に見事な彩りを見せる門前の公孫樹は、入念に手を入れた桂樹で、気根と呼ばれる円雛形の突起(乳)は古木の証です。

さぁ、続いては円蔵寺という日蓮宗のお寺です。

大きくて立派な本堂がありますが、その手前にある大きな公孫樹(いちょう)が立派です。やっぱり、いちょうは秋が綺麗ですね。円蔵寺のいちょうも秋になると黄色くなった葉っぱがとてもいい感じですよ。

いちょうの写真撮り忘れ(うっかり)。

福ダルマ触れてご利益 神明社

神明社

神明台の縁にある小社。数百年前には、東方の湿地から見る灯りが、灯台の役目を果たしたとの伝承が残る土地柄に建っています。老杉の根元に祀られていた石祠を、昭和10年に改築。「福だるま」の石像は、昭和36年、氏子が街の人々の幸福を願い福ダルマを配ったことに由来します。

円蔵寺から10分ほど歩いて、お次は神明社という小社です。小さい公園の中に小社があり、子供連れで遊ぶ家族の姿が・・(ない)

ここには福ダルマの石像が建っています。一応触っておきました。ついでに願い事をしておこうっと。
(世界が平和でありますように・・)

神明社

中山道の残照 関元屋

関元屋

関元屋商店は材木商、萬商いとして中山道と共に時代を重ね、現在の建物は大正5年頃の建築と伝えられています。近年は米穀を商い、米蔵には大八車で幾俵もの米俵が運び込まれていました。時代を偲ぶ大黒柱や太い梁、屋号のある軒丸瓦等に往時の賑わいをみることが出来ます。店先の井戸は「お助け井戸」と呼ばれ、関東大震災や東京大空襲で逃げ延びた人々の喉を潤しました。

続きまして、江戸時代に材木商や商店をしていた関元屋です。現在の建物は大正5年頃の建築だそうです。約100年前!

こういう昔の風景が浦和にはところどころ残されています。

関元屋の井戸

関元屋にある井戸

関元屋

今は使えなさそうですが、当時使っていた井戸が残されています。

学問の神の社は泰安殿 起志乃天神社

起志乃天神社

往時、北野天満宮を分社し祀ったと伝えられている神廟(しんぴょう)。地域では「起志乃天神社(きしのてんじんじゃ)」と称され、五穀豊穣、無病息災、合格祈願を願う場所として親しまれています。社殿は高砂小学校の元泰安殿です。境内には天満宮、猿田彦命、青面金剛の石祠もあります。

浦和に30年以上住んでますが、起志乃天神社は存在すら知らなかったです。

こちらも小さい神社ですが、学問の神様として有名な京都の北野天満宮の分社ということなので、さいたま市に住んでいる受験生は起志乃天神社を参拝しよう!

起志乃天神社

お寺や神社に行くと心がとても落ち着きます。

絵馬に願いを! 寅薬師

寅薬師

江戸時代初期に高野重兵衛が建立。目の病を治す仏として信仰され、多くの絵馬が掛っています。入口の石塔には「あさぼらけ とらのかしらに ゆめさめて るりのひざしをみるぞ うれしき」という御詠歌が刻まれ、足立十二薬師の11番札所でもあります。

さぁ、最後のスポット寅薬師にやってまいりました。こちらのお寺は目の病を治す仏様ということで、「め」と書いた独特の絵馬が小さいお寺にも関わらずたくさんありました。

絵馬を欲しい人は高野まで連絡をくださいという案内板がありました。建立された高野重兵衛のご子孫の方が今も管理されているのでしょうかね。

寅薬師

浦和散歩おわり

今回は前地・岸町界隈を歩くでした。長い間住んでいてもまだまだ知らないスポットがたくさんありました。もっともっと浦和を歩いてさらに浦和を知っていきたいと思います。

その他の浦和の散歩コースはこちら

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